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流され者

我が人生、流され、流され、流されて、一体どこまで流されるのやら。

マイクテストの真っ最中


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駐車場にて

 

いつもよく行くスーパーに、今日も夕食の食材を買いに行きました。駐車場に入ると、いつもより何か騒がしいような気がしたので、何か特売でもあるのでマイクでお客さんに呼び掛けているのかと思っていました。

 

普段は何もないのに今日に限ってわざわざマイクで言うからには、よほどお買い得なものがあるかもしれないとウキウキしながら車から降りようとドアを開けたとき、大音量で誰かが鼻歌のようなものを歌っている声が聞こえました。

 

どうやら駐車場の横にある広めのスペースでライブイベントがあるようで、その準備としてマイクテストをしていたようです。・・・特売じゃなかったのですね。

 

お兄さんの歌声

 

夕食のお買い物をする前に、新しく買い足したい文房具類があることを思い出したので、先に隣接するホームセンターに寄りたいと伝えました。

 

・・・が、恐らくボーカルだろうと思われるイケメンの若いお兄さんがマイクを手にして「ああああ~~」とか「ルルルルルル~~」とか「フゥワウフゥワウ~~」とか高音だったり低温だったり裏声だったりビブラートだったり、入念にマイクテストをしている真っ最中です。

 

当然、私の声はすぐ近くにいるというのに母には届くことはありませんでした。今度はやや大きめの声で伝えてみてたのですが、やっぱり伝わっていないようです。

 

ここで私は考えました。母と私は長年家族として一緒に暮らしてきた間柄です。阿吽の呼吸で私の言いたいことが伝わるはずだと思い、目で訴えました。

 

通じ合わない

 

「目と目で通じ合う」というのはウソですね。じっと母に思いを込めて見つめたというのに、母は急に眉間にしわを寄せて「何睨んどんねん~ワレェ~」という顔で威嚇してきましたよ!

 

・・・あ、母の怒れる思いは目を見ただけで伝わってきたので、ある意味通じ合ったと言えないこともないかもしれませんね。

 

どちらにしても、私の思いは通じることがないということで、第二弾のジェスチャーに切り替えました。

 

身振り手振りで「先に・隣の・ホームセンターに・寄りたい」と自分なりのジェスチャーで必死に訴えるものの、やっぱり母には伝わっていないようです。

 

その代わりに、駐車場にいたほかの方々が怪しいものをみるような目つきで私を見ているということは伝わってきましたよ!

 

終わらないテスト

 

何とか伝えようと試みても、ボーカルのお兄さんはよほど気合が入っているのか、なかなかマイクテストが終わらないのです。

 

テストだけで本番の一曲分は声を出しているのではないかと思うくらい念入りに、それはそれは念入りに続けています。

 

とりあえず、母の服をツンツンと引っ張ってホームセンターを指さしました。それを見た母は「うんうん」と頷いたので、あ!伝わった!!とテンションが上がったのも束の間。

 

頷いたすぐ後にスーパーのほうへ歩いていこうとするので、全然伝わっていないのでした。じゃあ何故「うんうん」と頷いたのだか・・・。紛らわしいです。

 

大音量

 

もうこうなったら母の耳元で叫ぶくらいの気持ちで「先にホームセンターに寄りたい」と伝えるしかないと思いました。

 

耳の近くでなら大声を出せば少しくらいは聞こえるだろと思い、母に近づいて大きく息を吸いました。

 

「だ~か~ら~先~に~・・・」

 

・・・何故でしょうね。

何故この瞬間にマイクテストが終了しちゃうのでしょうね。

 

先ほどのジェスチャー時よりも他の方々の注目を浴びる私は、旅ではないけど恥をかき捨てたいと心底思ってしまいましたよ・・・。

 

そして嫌な予感に振り向くと、母は耳を押さえながら目を引ん剝いてこちらを睨んでいました。

 

通じ合いたくはありませんでしたね・・・。こんな怒りのオーラは目と目で通じ合いたくありませんでした・・・。

 

この後、ライブイベントの本番を聴くこともなく、そそくさとホームセンターに駆け込んだ後にスーパーで母のご機嫌をとるためのスイーツを購入しつつ、ちゃっかり自分の分のスイーツも買い込むことは忘れないのでした。