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流され者

我が人生、流され、流され、流されて、一体どこまで流されるのやら。

写真に写ってはいけないもの


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お題スロット

 

お題「カメラ」

 

お題スロットの「カメラ」に参加します。

 

私の子供の頃には、まだデジカメなんて持っていなくて、写真を撮る時はいつもお手軽に使える使い捨てカメラを買ってきて撮っていました。

 

でも私が中学生になった頃に、父が一眼レフカメラを勝手に買ってきたのです。世間一般で言えば安いほうなのかもしれませんが、我が家にとっては結構な出費だったので、母の機嫌は急降下したのは言うまでもありません。

 

・・・が、そこは母と長年連れ添っただけはある父。

 

写真を撮るよりも前に母の機嫌をとるために家族旅行を計画していることを打ち明けました。その思い出を写真として残したいとかなんとか必死に言い訳していましたね~。

 

そして母も母です。カメラを購入したときの出費には文句を言っても、家族旅行での出費には文句を言いませんよっ!自分も参加しますからね!

 

本格カメラ

 

父は本格的なカメラが手に入ったことがよほど嬉しかったのか、旅行に行く前なのに練習だと言い張って、なんでもない風景を撮りまくっていました。

 

そして旅行でも写真を撮りまくるつもりだったのですが、私も旅行でテンションが上がっていたのか、急にカメラを構えるのが何だか格好良く見えてしまい、私が写真を撮る!と我儘を言い出しました。

 

父はこの時、どうせ私のことだからすぐに飽きるだろうと思ったらしく、「いいよ~」と安請け合いをしてしまったのだそうです。

 

ですが父は忘れていました。確かに私はすぐに飽きてしまうタイプですが、飽きるまでは延々と繰り返すタイプでもあることを。

 

母も、機械音痴な私に「本当に大丈夫?」と心配顔でしたけど、ただシャッターを押すだけなので、「それくらい私にもできるよ!」と胸を張って言いました。

 

結局その旅行が終わるまで、私はカメラを離すことなく、ずっと写真係を務め上げたのです。

 

現像

 

旅行も無事に終わり、写真のフィルムを現像に出して数日待ってから取りに行き、いざ写真を見た時です。

 

そこには写ってはいけないものが写っていたのです!!

 

まさか・・・そんな・・・恐ろしさで心臓がバクバクしながら他の写真も見てみると、他の写真にも写っているではありませんかっ!!

 

私はあまりの恐怖に震えました。

 

何故なら、ほとんどの写真に写っていたからです。その写ってはいけないものが、写真によっては場所は左上だったり右上だったり、左下だったり右下だったり、右の真ん中あたりや左の真ん中あたり、場所はまちまちでしたが写っていたのです!!

 

正体

 

写真に写りこむ霊体・・・恐るべき!!心霊写真!!

 

・・・ではなくて、私の指が写りこんでいる失敗写真の数々でした。

 

しかも、なんとか私の指が写りこむのを免れた写真はピンボケだの見切れているだの、マトモに写っているものがありません。全滅です・・・。

 

指が写っている写真にも見切れやピンボケ写真がたくさんありましたけどね。

 

これを母に見せなければいけないことを考えると恐怖で震えるのも仕方がないというものです。なんてったって、心配する母に写真を撮るくらい自分にもできると言い張ったのですから。

 

釈明

 

まず最初に、これは恐るべき心霊現象だ!!と、とぼけてみようかとも思いましたけど、すぐにバレる上に下手なウソをついたことで余計に怒られそうなので止めました。

 

次に、普段使わない頭をフル回転させて「私も家族の1人として一緒に写真に写りたかったの・・・」とか「若さゆえの自己主張をしたかったの・・・」とか必死に言い訳を考えます。

 

見切れ写真は背景をしっかりと入れたくて、ピンボケに至ってはあえてぼかすというアーティスティックに・・・。エヘヘ・・エヘエヘ。

 

最終的には笑って誤魔化すというお決まりのパターンでしたが、当然の如く「だから大丈夫かって聞いたでしょっ!!」と怒られて撃沈。lllorz

 

あの頃にデジカメがあったなら、指が写りこんでいることが画面で確認できたのにな~と思うと残念でなりませんね。

 

そんなデジカメでも、いまだにピンボケ写真を撮りまくってしまう自分の腕前にも恐怖を感じます。

 

・・・が、それ以上に母の怒りが恐ろしいからと言って、私が写真を撮りたいと言った時にアッサリと「いいよ~」と言った父が、「そーだ、そーだー」と母に加担する変わり身の早さにも(ある意味)恐怖を感じましたよっ!

 

そしてその写真は一応アルバムに並べられていますが、私の指の数々やピンボケ・見切れ写真が邪魔で思い出に浸れなくて、そのアルバムは閉じられたままだというほろ苦い思い出付きなのでした。

 

性能の良くないカメラで良い写真を撮ると凄く格好良いですけど、性能の良いカメラで残念な写真しか撮れないなんて格好悪いにも程があるというお話です。