流され者

我が人生、流され、流され、流されて、一体どこまで流されるのやら。

恐ろしさと切なさと痛々しさと


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お題スロット

 

お題「通学路の思い出」

 

お題スロットの「通学路の思い出」に挑戦します。通学路の思い出と聞かかれると、結構いろいろとあるものですよね。

 

ただ通学するだけのほんの数十分くらいの時間だというのに、班登校するのも珍しかったり、他の子達と喋ったりはしゃいだりしながら登校するのは楽しかったものです。

 

小学校に入るまでは親が送り迎えをしてくれていたのに、小学校に通いだすとそれもなくなったので、急に大人になったような気分になって酔いしれたりもしました。

 

・・・この頃からすでに独りよがりのマイワールドが出来上がっていたことが窺い知れるというものですね。

 

そんな数々の思い出の中で、今回は入学してまだ間もない頃の事を綴りたいと思います。

 

通学路にて

 

通学路途中に少し大きめの柴犬を飼っているお家があり、この犬は人が通るたびに吠えまくるので、通学時間ではたいてい吠え続けていました。

 

もうそれが毎日続くことから、誰も気に留めることもなくなっている感じだったので、慣れってすごいな~と思います。

 

たまにこの犬の吠える声が聞こえない日があったりして、もしかして病気とかではないだろうかと逆に気になってしまうくらいでした。

 

でも、吠える声が聞こえない時は病気などではなくて、どうやら飼い主さんの都合でいつものお散歩の時間が変更になっているだけのようでした。

 

そして、この日も犬の吠える声が聞こえてこなかったので、お散歩に行っているのだなと思っていたのです。

 

校門の前で

 

この犬のことはすでに忘れて、班の子達とお喋りしながら学校の校門前に差し掛かった時です。

 

犬の「うぅぅぅぅ~」と威嚇する唸り声が聞こえたので振り向くと、大きい柴犬がこちらに向かって走ってきているではありませんかっ!

 

どうやら散歩途中に飼い主さんの手からリードが外れてしまったみたいで、犬が登校する大勢の小学生たちに向かって突っ込んで来ていました。

 

なんとなく、やばいなって思いましたね。どんどん迫ってくる犬・・・どんどん迫り続ける犬・・・どんどん迫り来る犬・・・。

 

私に向かって。

 

当然の結果

 

どう考えても私に向かって走ってくる犬。他にたくさんの生徒たちがいたというのに脇目も振らず一直線に私に向かって走ってくる犬。

 

えぇ~・・・と嫌な予感がしましたけど、恐怖で俊敏に動けなかったのと諦め半分な気持ちで立ち尽くしている私の左足に躊躇なく噛みつきました。

 

ですよね・・・。そうなりますよね・・・。良いのです。他の人たちが無事なら、私の足が痛いくらい大したことないです。

 

・・・なんて思えるかぁ~~!!痛いわぁ~~!!痛みで周りのことを考える余裕なんてなかったわぁ~~っ!!

 

ここでようやく追いついてきた飼い主さんが、犬を叱りつつ私の左足から引き離すことに成功!!

 

・・・したのですが、次の瞬間に今度は私の右足に噛みつきましたよ!

 

ですよね・・・。そうなりますよね・・・。良いのです。他の人たちが(以下略)

 

結局、私は校門直前で登校することを中断して、大勢の生徒たちが注目する中で病院に運ばれるのでした。

 

その後

 

病院から戻り、ケガ自体は大したことがなかったので遅刻して学校に行くことになりました。

 

授業が終わると、「犬に足を噛まれたって!?」とか「どっちの足を噛まれたの!?」とか質問攻めに合う私です。

 

犬に噛まれたことや、みんなの前で病院に運ばれたことも恥ずかしいですが、休憩時間に人だかりに囲まれて両足を噛まれたことを告白しなければいけない瞬間はもっと恥ずかしかったです。

 

その日家に帰ると、犬の飼い主さんがお詫びにとステーキ2枚を持ってきてくれていました。

 

そのステーキは当然私が食べる権利があるというのに、私はまだ小さいからそんなに食べられないだろうという言い訳両親の優しさで、その2枚は両親が食べることになりました。

 

私はというと、両親からちょこっとずつ分けてもらうだけという、お肉よりも切なさのほうを味わう羽目になるのでした。

 

そんな、犬よりも怖い両親の都合の良い言い訳・・・あ、いえ、襲い来る犬にたいする恐怖とステーキを思いっきり食べられなかった切なさと、両足を噛まれたこと以上にみんなの前で悪目立ちしてしまった痛々しさの思い出です。